皆さんタイピングで消耗していませんか?
私はしました。具体的には、仕事中に手の指がまともに動かなくなりました(疲労で一時的に)。
皆さんも、特にIT系の仕事についている方は、手に疲れを感じてしまったことがあるのではないでしょうか。
では、なぜタイピングで手がこんなにも疲れていくのか。
理由は簡単です。指を必要以上にたくさん動かすから。
「必要以上にたくさん…?」
何を言っているんだと思うかもしれませんが、キーボードをよく見てください。キーボードの配列って、何かおかしくありませんか。
皆さんもキーボード配列を覚えるのに苦労したはず。だって、配列に意味がなくてバラバラなんですもん。
つまり、皆さんが日常的に使っているキーボード自体に問題があるということです。ここからは、なぜタイピングで手が疲れてしまうのか解説していきますね。
目次
タイピングで手が疲れるのはどうして
タイピングで手が疲れる理由は、指を必要以上にたくさん動かすから、と言いました。では、なぜ必要以上にたくさん動かすことになっているのでしょうか。
その理由は簡単です。なぜなら、
キーボード配列がローマ字入力と絶望的に合っていない
からです。
え?そうなの?と思った方も多いはず。
それでは、本当にそうなのかを詳しく解説していきますね。
キーボード配列がローマ字入力と絶望的に合っていない
一般的なキーボードの配列は「QWERTY(クワーティー)配列」といいます。
このQWERTY配列が絶望的にローマ字入力と合っていないのです。
そもそも、QWERTY配列はローマ字を早く打つために考案されたものではありません。もともとは、モールス信号を打つためにデザインされたものです。
細かい内容についてはここで記載しませんが、Gigazineさまのサイトで非常に細かく解説してくれていますので、気になった方は参照ください。
モールス信号のためにデザインされたもの、という時点でローマ字のために考えられたものではいことはよくわかりますね。
「とはいえ、意外とローマ字にも合ってるんじゃないの?」
と思う方もいると思います。私もそうでした。
ということで調べてみたところ、QWERTY配列で日本語をローマ字で売った際の文字頻度調査を行ってくれているサイト様がありました。
こちらでは、QWERTY配列で日本語入力をした際に
上段(Qから始まる行の文字)を使う頻度が55%と一番多い。
とありました。通常、キーボードを入力する場合、手は中段に置いておくものです。その中段よりも上段のほうが使われているという事実。
うん、確実にQWERTYはローマ字と合っていませんね。
じゃあどうすればタイピングが楽になるの?
簡単です。配列を変えちゃえばいいのです。
具体的には、
QWERTY配列をやめてDvorak配列を使う
です。
では、詳しく解説していきます。
QWERTY配列をやめてDvorak配列を使う
そもそもローマ字入力と合っていないんだからQWERTY配列やめちゃえばいいじゃない!
そうです。ほかの配列に切り替えちゃいましょう。
実は昔から「QWERTYって使いにくくない?」と思っていた方々がいました。
そこでいくつかの配列が考えられましたが、その中で今回紹介するのが「Dvorak(ドヴォラック)配列」。
「Dvorak配列?聞いたことないぞ?」
大丈夫です。Dvorak配列はちゃんと世界的に使われている配列です。日本だとまだまだ使っている方は少ないですが。実際、この記事もDvorak配列を利用して書かれています。
では、Dvorak配列がどれだけ素晴らしい配列か、Dvorak配列を覚えるための時間など、詳しくお話していきますね。
Dvorak配列って何がいいの?
このDvorak配列の良さは以下の2点です。
- 右手と左手を交互に使うように設計されている
- 正確に入力しやすい
1についてですが、このDvorak配列はローマ字の母音が左手の中段に固められています。そのため、Dvorak配列であれば右手で子音、左手で母音という形で交互に入力が可能になります。
右左と交互に打てることにより、入力にリズムが生まれます。QWERTYですと、左左左右左…のように片手連続して使うためリズムが生まれにくいです。
Dvorak配列を利用することで生まれるリズミカルなタイピングは「快適さ」につながります。それに加えて、良さの2番「正確な入力」に効果があると言われています。
その他、Dvorak配列はタイピング速度向上にも効果があります。実際私もDvorakに変えてから、正確さ・速度ともに格段に向上しました。
Dvorak配列ってどうやって使うの?
おすすめの方法は、Dvorak対応キーボードを購入することです。これは、私が普段利用しているキーボードと同じもので、QWERTY・Dvorakを切り替えることができます。(私は青軸を利用しています。)
こちらのキーボードについてのレビューは、記事下部に記載しますので、そちらもご覧ください。
ちなみに、Amazonでも購入できるDvorakキーボードをまとめた記事もありますので、もしよろしければどうぞ。
でもいきなりDvorak配列対応のキーボード買うのはちょっと、という方には「Dvorakj」というソフトウェアをご紹介します。こちらのソフトウェアは無料でDvorak配列を利用できます。私もDvorak配列の練習用に使っていたものです。
ただし、Dvorakjは時々動作が不安定になることがありますので、本格的にDvorak配列を使いたいという方は、Dvorak用キーボードの購入をおすすめします。
Dvorak配列を覚えるのって大変じゃない?QWERTYでも大変だったよ?
私としては、Dvorak配列を覚えるのは特に大変じゃありませんでした。というのも、Dvorak配列であれば母音が左手に固まっていますので、そこはすぐ覚えられます。あとは、子音を覚えるだけです。
時間としては、1日30分ほどタイピング練習をすれば、早い人で2週間・かかっても1か月あれば覚えらえると思います。実際私は2週間ちょっとでQWERTY時のタイピングスピードとほぼ同じになるくらいまで行くことができました。
QWERTY配列を覚えるよりは格段に楽ですし、今後どれだけ作業効率が上がるかを考えると、決してリスクが高いわけではありません。むしろメリットのほうが多いように思います。
Dvorak配列対応「MiSTEL BAROCCO MD600」のいいところ
今回紹介したキーボードの素晴らしいところは3つあります。
- 手首が疲れにくい
- マクロ機能搭載
- QWERTY配列・Dvorak配列・Colemak配列を切り替え可能
では、細かく解説していきますね。
手首が疲れにくい
実は人の手は、通常のキーボードを使うことに負担を感じます。キーボードをいつも使っている状態の手にしてみてください。手首を少し内側に曲がっていることがわかると思います。
本来、手首はまっすぐであるほうが、負担がかかりません。そのため、手首をまっすぐにするためには、キーボードを曲げるしかありません。
そのため手首が疲れないようにキーボードがカーブしているものがあります。しかし、肩幅など骨格の形は人それぞれ。各々に一番よいポジションが確実にあるはずです。
その点、このDvorak配列対応キーボードは中央で分離できます。そのため、各々に合わせて一番手首に負担の無い使い方ができるのです。
マクロ機能搭載
このキーボードはハードウェアマクロ機能がついています。マクロ機能とは、キーの配置を自分の好みによって変更したり、いくつかのキーの組み合わせを1つのキーで実行できたりするものです。
これにより、工夫次第で様々な作業の効率化が可能になります。よく使うキーの組み合わせをマクロとして登録するだけで、一気に作業時間が短縮できるようになりますよ。
また、マクロは3パターンまで登録可能ですので、使うソフトや行う業務によってマクロを切り替えるといった使い方もできます。
QWERTY配列・Dvorak配列・Colemak配列を切り替え可能
これが今回の一番重要な点ですね。キーボードの配列をQWERTY配列・Dvorak配列・Colemak配列から選べます。Colemak配列は今回ご紹介していませんが、こちらも便利なキーボード配列ですので、Colemak配列に挑戦してみるのもありですよ!
QWERTY配列とDvorak配列を簡単に切り替えできますので、Dvorak配列を覚えるまでメインはQWERTY配列を使う、ということもできます。
このようなところも、このキーボードをおすすめするポイントの一つです。
最後に
今回はタイピング効率化の方法とDvorak配列対応キーボードについて書きました。
タイピングはPCを利用する環境であれば、絶対に使う基本のスキルです。ハードルが高いように感じますが、今後一生使い続けると思えば、よりよい配列に変えることのメリットは余りあるものだと思います。
それでもちょっとリスクが、という方は「Dvorakj」から使ってみることをおすすめします。きっと、「あ、今までの配列って使いにくかったんだ」と感じていただけると思います。