初心者キャンパーである私が、悩みに悩んで購入したテント『コールマン エクスカーションティピー/325』。ほぼソロキャンプ想定で、たまに友人と2人でキャンプに行く、といった用途で購入したテントです。
『本当にこの値段のテントで大丈夫かな…』
『一人でも簡単に設営できるのかな…』
『ワンポールテントって、支柱が邪魔になったりしないのかな…』
なんて不安を抱えつつ、購入したエクスカーションティピー/325でしたが、結果は大満足。9月中旬に購入したこのテントですが、10月中旬までに3回もキャンプに行ってしまうほど、快適にキャンプを楽しめています。
この記事では、エクスカーションティピー/325の良い部分と悪い部分の両方について、実際に使用した感想を含め、レビューしていきます。『大満足』と言いつつも、やはり不満点はありますので、そのあたりも包み隠さず書いていこうと思います。
なお、この記事の筆者はキャンパーとしては初心者ですが、テント持参で泊りがけの登山をしていた経験者でもあります。その時の経験も交えながら、レビューをしていきますね。
目次
エクスカーションティピー/325はここが良かった
性能の高さに見合わない値段の安さ
エクスカーションティピー/325は、18,000円という価格の中に、価格以上の性能を秘めています。エクスカーションティピー/325の特徴は以下の通りです。
- 耐水圧1,500mmで強い雨でも安心
- 定員は3~4人(ただし快適に過ごせるのは2人まで)
- 前室付きで靴や荷物置き場が作れる
耐水圧1,500mm以上あれば、強い雨にも耐えられるテントとされています。エクスカーションティピー/325は耐水圧1,500mmとなっていますので、強い雨でも問題ありません。実際私も、強い雨風の中で使いましたが、インナーテントに浸水することはありませんでした。(雨風の音で、深夜に何度も起きましたが…)
定員は3~4人となっています。が、これはギリギリ寝れて4人くらいという意味。友人と2人で使った際に感じましたが、快適に過ごせるのは2人までだと思います。
エクスカーションティピー/325は、前室付きのテントです。前室とは、インナーテントとフライシートの間に作られた、靴や荷物を置くスペースのこと。前室があれば、靴や荷物が雨で濡れることがありませんし、室内空間を広く取ることができます。
これだけの性能を持ちながら価格は18,000円と、テントの中ではかなり手ごろなお値段。エクスカーションティピー/325は、高コスパのテントです。
一人でもサクサク設営できるシンプル設計
私がエクスカーションティピー/325で重要視していたのがこれでして、ソロキャンプでも簡単に設営可能なシンプル設計となっています。大まかな流れとしては以下の通り。今まで3回ほど設営しましたが、一人で設営しても15分程度で終わります。
- グランドシートを広げて固定する
- インナーテントをグランドシートを固定したペグに引っかける
- メインポールをインナーテントに差し込み立ち上げる
- フライシートをグランドシートを固定したペグに引っかける
- 張り綱を固定して適度に引っ張る
やはりワンポール式というのが、一人でも簡単に設営可能な所以ですかね。過去に使っていた登山用のテントはポール2本で吊り下げるドーム型だったので、一人での設営はかなり面倒でした。ポール一本を支柱として入れ込むだけでテントが形になる手軽さは、ソロキャンパーにもぴったりだと思います。
なお、本ブログではエクスカーションティピー/325設営の解説記事を書いていますので、詳細に関してはそちらをご覧ください。初心者の方でも問題ないよう、画像付きで詳しく解説していますので。
高い天井で快適な室内空間
ワンポール式の良さとして、天井が高いという特徴があります。エクスカーションティピー/325は高さ2m。ドーム型テントのように身をかがめる必要はなく、圧迫感もないのでテント内とは思えないほどの解放感です。加えて底面が6角形になっているため、荷物を角々に配置して居住空間を広く取ることができます。
真ん中の支柱が邪魔になるかと思っていましたが、使ってみると案外そこまで気になりません。エクスカーションティピー/325の居住空間は以下画像のように、各辺が2m30cmの正方形になります。
ソロであればこの空間をすべて使うことができますし、二人で使ったとしても一人分の空間は2m30cm×1m15cm。足元に荷物を置いたとしても、体をまっすぐにして寝転がれるほど余裕です。かなり快適な居住空間が確保できますよ。
エクスカーションティピー/325はここがダメだった
車移動前提の大きさと重さ
エクスカーションティピー/325の全重量は約6kg。インナーテントとフライシート、ポールをすべて収納した状態で、幅60cm×高さ16cmという大きさになっています。これでは持ち運びに適したテントとは言えません。
当然と言えば当然ですが、過去に使っていた登山用テントと比べると、その大きさと重さは雲泥の差。ザックには入りませんし、車移動を前提とした設計です。電車移動もギリギリ可能かな、とは思いますが、あまりおすすめはできないですね。
車でキャンプ場に向かう方や、オートキャンプであれば全く問題ありません。見方によっては、収納用の袋が大きいので片付けがしやすいとも言えます。価格が安い分、大きさや重さに関しては妥協が必要ですね。
付属のペグがちょっと貧弱
エクスカーションティピー/325にはペグが付属されますが、ペグの強度には難ありです。一応使えることは使えますが、ちょっとしたことで曲がります。芝生の上ならなんとか刺さりますが、硬い地面には適していないのが実情です。
付属ペグが貧弱というのはテントでは良くあることでして、大抵の場合他のペグを買い足すことになります。私の場合、エクスカーションティピー/325購入と同時に別途ペグを購入しました。
ペグにも色々な種類がありますが、おすすめは鍛造ペグです。鍛造とは、金属をハンマーで叩いて強度を上げる製造技法。鍛造ペグは強度が非常に高く、少々のことでは曲がりません。他のペグと比べ初期コストはかかりますが、長く使えますのでランニングコスト的には優秀です。
なお、鍛造ペグで有名なのがソリッドステークとエリッゼステークの2つでして、私の場合はエリッゼステークの28cmを使っています。エクスカーションティピー/325の設営には15本のペグが必要ですので、8本セットを2つ購入するのがおすすめですよ。
フライシートのファスナーが噛みやすい
『フライシートなんてそんなもんだろ!』なんて言われそうですが、ファスナーが噛みやすいように感じました。どれだけフライシートを強く張っていても、ファスナー開閉時に生地が挟まってしまいます。
原因はファスナーを守るように上から被っている生地。この生地が薄く、ファスナーに噛みやすい形状をしているようです。初めてこのテントを使った日の夜、ファスナーが深く噛んでしまい焦りました。手探りでなんとか直したのを思い出します。
その後ゆっくり丁寧に開閉するようにしたので、2回目以降のキャンプでは噛まなくなりました。コツを掴めば問題ないとは思いますが、初めて使う際には注意するようにしてください。雨の降る暗闇の中、噛んだファスナーを直すのは至難の業ですので。
ちなみに、ファスナーが滑りやすくなり噛み防止にもなる『スムースライダー』という商品があります。どうしてもファスナーの噛みが心配な方は、購入を検討してみてもよいかもしれません。アウトドアメーカーとして有名なモンベルが開発したペンタイプのファスナー用潤滑剤です。
最後に
以上が、コールマン エクスカーションティピー/325はやっぱり素晴らしかったでした。
性能の割に抑えられた価格。一人でも設営がしやすい設計。快適な室内空間。重さや大きさといった欠点はありますが、それを補って余りあるほどのポテンシャルを秘めています。
恐らくあなたもこのテントを使ってみれば、私と同じ感想を抱くはずです。そして、『またキャンプに行きたいなぁ』と思うはず。コールマン エクスカーションティピー/325、おすすめですよ。