ボタン一つで本格コーヒーが楽しめる、コンパクトコーヒーメーカードルチェグスト。私も愛用者の一人でして、このブログを書きつつ、毎日のように美味しいコーヒーを楽しんでいます。
ですがこのドルチェグスト、実はかなり多くの機種が出てまして、2019年9月現在で発売されている機種は、全部で21種類。これでは手軽に選ぶことはできませんね。
そこでこの記事では、ドルチェグスト全機種の違いを徹底的に解説していきます。機種ごとの特徴も解説していきますので、あなたに合ったドルチェグストが見つかるはずですよ。
ちなみにですが、ネスレ公式ではドルチェグストの定番モデル『ジェニオ2 プレミアム』が無料で使えるキャンペーンもやっているようです。以下にリンクを張っておきますので、気になる方はそちらもどうぞ。
目次
ドルチェグストを比較するときのポイントについて
まずは、ドルチェグストの比べ方について簡単に解説していきます。以下3つのポイントに従って比べることで、あなたに合ったドルチェグストが見つかるはずですよ。
- 湯量の停止を自動にするか手動にするか
- 本体の大きさとタンク容量はどうするか
- 操作方法はどうするか
- XLモード・スマホ連携機能・本格抽出機能は必要か
それでは、詳しく解説していきますね。
湯量の停止を自動にするか手動にするか
ドルチェグストは大きく2つに分かれます。湯量調節が自動のものと手動のものです。
湯量調節とは、使うお湯の量を調節する機能のこと。ドルチェグストには様々なカプセルを使うことができますが、カプセルごとに必要なお湯の量が異なります。
例えば、ドルチェグスト定番のレギュラーブレンドを淹れる場合。レギュラーブレンドの必要湯量はメモリ4つ分のため、自動であればメモリ4つ分に設定して開始ボタンを押せばOK。ですが手動の場合は、開始ボタンを押したのち、自分の目分量によって停止ボタンを押す必要があります。
このように、自動の機種は簡単かつ手軽に、正確な湯量で抽出してくれます。一方、手動の機種は若干面倒ですし、湯量も正確ではありません。ただし手動の機種は、自動の機種に比べてお値段が安い傾向にあります。
私的には湯量停止が自動の機種がおすすめですが、できるだけ安く済ませたい方は、手動のものを選ぶようにしてくださいね。
本体の大きさとタンク容量はどうするか
ドルチェグストは、デザインの良さも大きな特徴の一つです。そしてそのデザインに合わせて、本体の大きさと水を入れるタンクの容量が異なってきます。
例えば、日食をイメージして作られたエクリプスと、コンパクトデザインのピッコロXSを比較すると、以下のようになります。
名前 | エクリプス | ピッコロXS |
幅×高さ×奥行(cm) | 25.5×33.2×34.6 | 13.7×27.6×26.3 |
重さ | 3.5kg | 2.0kg |
タンク容量 | 1000ml | 800ml |
見ての通り、大きさが全く違います。特に幅。エクリプスはピッコロXSの2倍程度の大きさです。置く場所に余裕があるのであれば問題ありませんが、範囲が限られているのであれば、まずは大きさの確認をおすすめします。
またタンク容量についても注意が必要です。ドルチェグストのタンク容量は、少ないもので600ml、多いもので1500mlとなっています。あなたの使い方に合ったタンク容量を選ぶようにしてくださいね。
操作方法はどうするか
ドルチェグストを使う際には、3つのステップを踏むこととなります。『カプセルをセットする』『お湯の量を設定する』『お湯の抽出を開始する』の3つです。
これら3つのステップを行う際、機種によって操作の仕方が変わってきます。例えば、カプセルのセットは手動、お湯の量はホイールで設定、お湯の抽出はボタンで開始する、といった具合です。
操作の仕方は以下の7パターンに分けられます。この中から、あなたに合ったパターンを選んでみてください。なお、私のおすすめとしては、パターン1からパターン3までの3つです。レバー式よりも直感的に操作できますので、ストレスなく使うことができますよ。
カプセルセット | 湯量設定 | 抽出開始 | |
パターン1 | 自動 | タッチパネル | タッチパネル |
パターン2 | 手動 | ボタン | ボタン |
パターン3 | 手動 | ホイール | ボタン |
パターン4 | 手動 | ホイール | レバー |
パターン5 | 手動 | レバー | レバー |
パターン6 | 手動 | スライドバー | レバー |
パターン7 | 手動 | 手動 | レバー |
XLモード・スマホ連携機能・本格抽出機能は必要か
最近のドルチェグストの中には、ドルチェグストがより便利になる機能が追加されたものがあります。以下がその機能と特徴になります。
XLモード | 大容量の専用カプセルを使うためのモード。300mlのタンブラーサイズのため、持ち運び用としても便利。 |
スマホ連携機能 | スマートフォンと連携して、抽出量やお湯温度の設定ができる。お好みの設定を保存しておくことも可能。 |
本格抽出機能 | エスペルタだけに追加された、より本格的な抽出ができる機能。エスプレッソブーストとハンドドリップモードの2つがある。うまい。 |
特筆すべきは、本格抽出機能です。これは最新機種のエスペルタだけに追加された機能でして、より本格的で、より美味しいコーヒーを味わうことができるものです。
本格抽出機能は『エスプレッソブースト』と『ハンドドリップモード』2つで構成されています。エスプレッソブーストは、蒸らす工程を加えることで、コーヒー豆の味わいを強くするもの。ハンドドリップモードは、じっくり時間をかけて抽出により、薫り高いコーヒーを楽しめます。コーヒーにこだわりたい方は、エスペルタがおすすめですよ。
ネスカフェドルチェグスト全機種の違いを徹底解説
それではここから、ドルチェグスト全機種の違いを解説していきます。ドルチェグストは全部で21種類ありますが、販売中はそのうち6機種、それ以外の15機種は販売終了モデルとなっています。
販売終了モデルといっても、それは公式オンラインショップの話。そのほとんどは現在でも、Amazonなどの通販で販売されています。大手通販サイトで販売されていないものについては、その旨も記載していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
販売中モデル6機種の違いについて
まずは販売中モデルについて解説していきます。以下が販売中モデル6機種と特徴の一覧となります。
名前 | 価格 | 湯量停止 | 幅×高さ×奥行 | 重さ | タンク容量 | 操作パターン | カプセルセット | 湯量設定 | 抽出開始 | XLモード | スマホ連携 | 本格抽出 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスペルタ | 15,000円前後 | 自動 | 21.5×36.5×26.7 | 2.7kg | 1400ml | パターン2 | 手動 | ボタン式 | ボタン式 | 〇 | 〇 | 〇 |
ジェニオ アイ | 10,000円前後 | 自動 | 16.5×30.0×23.1 | 2.6kg | 650ml | パターン3 | 手動 | ホイール式 | ボタン式 | × | 〇 | × |
ルミオ | 4,100円前後 | 自動 | 17.6×36.8×22.2 | 2.7kg | 1000ml | パターン4 | 手動 | ホイール式 | レバー式 | 〇 | × | × |
エクリプス | 9,200円前後 | 自動 | 25.5×33.2×34.6 | 3.5kg | 1000ml | パターン1 | 自動 | タッチパネル式 | タッチパネル式 | 〇 | × | × |
インフィニッシマ | 2,600円前後 | 自動 | 15.5×37.3×28.6 | 2.7kg | 1000ml | パターン7 | 手動 | 手動 | レバー式 | × | × | × |
ピッコロ XS | 5,400円前後 | 自動 | 13.7×27.6×26.3 | 2.0kg | 800ml | パターン7 | 手動 | 手動 | レバー式 | × | × | × |
エスペルタ【自動ストップ】
ドルチェグストの中で唯一、本格抽出モードを搭載した機種。大きさや重さは標準レベル。見た目は非常にオシャレです。お値段はちょっと高いですが、XLモードやスマホ連携など必要機能全部入りですし、やはり本格抽出モードが使えることが大きな特徴です。
美味しいドルチェグストを、より美味しく楽しめるエスペルタ。本格抽出モードの評価も非常に高く、かなりの美味しさと評判です。コーヒー好きな方であれば、ぜひ一度試して欲しいモデルですよ。
ジェニオ アイ【自動ストップ】
ドルチェグストの人気モデルジェニオシリーズに、新たなモデルが追加されました。その名もジェニオ アイ。コンパクトな外見はそのままに、スマホ連携機能を追加したモデルです。
タンク容量は650mlと少なめですが、完成された見た目と使い勝手の良さは素晴らしいの一言です。ただし、XLモードが付いていませんのでその点はご注意くださいね。
ルミオ【自動ストップ】
太陽の光をイメージして作られた、コンパクトなドルチェグストマシンルミオ。スマホ連携機能はありませんが、XLモードが搭載されています。現行のコンパクトモデルの中でXLモード搭載機種は、このルミオだけです。
お値段も手ごろですし、タンク容量も多いので持っておいて損のない機種だと思います。2台目として欲しい場合にもぴったりですよ。
エクリプス【自動ストップ】
ドルチェグストの中で、最も大きなモデルがこのエクリプス。独創的な見た目の中に、先進の技術を詰め込んだ、オシャレかつ高性能なモデルです。
操作がタッチパネルになっており、直感的でノンストレス。カプセルセットも自動で行ってくれるため、現行モデル一番の手軽さです。大きさに目をつぶれる方であれば、エクリプスという選択肢もありですよ。
インフィニッシマ【手動ストップ】
現行機種の中で、一番お安いインフィニッシマ。スマホ連携機能やXLモードなどは付いていませんが、普通に使う分には問題なしです。大きさもそこそこですし、見た目もシンプル。それが2,500円前後というコスパには、驚きを隠せません。
ただし注意点が一つ。インフィニッシマは湯量停止が手動になっています。抽出された量を常に確認する必要がありますので、少し手間です。湯量停止が手動でも良い方であれば、インフィニッシマが最適解だと思います。
ピッコロ XS【手動ストップ】
とにかくコンパクトなドルチェグストが欲しい方は、ピッコロXSがおすすめです。見た目のシンプルさと比例して、かなり小ぶりなモデルになっています。
インフィニッシマと同様、湯量停止が手動ですが、必要な機能はすべて備えています。気になる部分と言えば、抽出トレイの高さ調節が2段階のみということ。様々な大きさのマグカップを使う家庭にはあまりおすすめできません。
なお、他モデルはすべて高さ調節3段階となっています。
販売終了モデル15機種の違いについて
次に販売終了モデルについて解説していきます。以下が販売終了モデル15機種と特徴の一覧となります。
なお、以下機種については、通常モデルとプレミアムモデルがありますが、性能は同じで違いは色だけ。流通経路の違いによって名前を変えているだけのようです。
- ジェニオ2 プレミアム / ジェニオ2
- ジェニオ プレミアム / ジェニオ
- ピッコロ プレミアム / ピッコロ
ちなみに、プレミアムとついているモデルが、Amazonや家電量販店などで売られているモデル。何も付いていない通常モデルが、ナスレ直販サイトで売られているモデルです。
名前 | 価格 | 湯量停止 | 幅×高さ×奥行 | 重さ | タンク容量 | 操作パターン | カプセルセット | 湯量設定 | 抽出開始 | XLモード | スマホ連携 | 本格抽出 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドロップ | 8,500円前後 | 自動 | 25.2×31.9×25.2 | 3.0kg | 800ml | パターン1 | 自動 | タッチパネル式 | タッチパネル式 | 〇 | × | × |
ジェニオ2 プレミアム | 8,000円前後 | 自動 | 16.5×29.6×25.7 | 2.7kg | 1000ml | パターン5 | 手動 | レバー式 | レバー式 | 〇 | × | × |
カラーズ | 7,000円前後 | 自動 | 17.6×37.1×21.5 | 2.8kg | 1000ml | パターン4 | 手動 | ホイール式 | レバー式 | 〇 | × | × |
ミニミー | 5,200円前後 | 自動 | 16.0×30.5×24.0 | 2.5kg | 800ml | パターン6 | 手動 | スライドバー式 | レバー式 | × | × | × |
ジェニオ プレミアム | 販売なし | 自動 | 16.4×29.9×23.1 | 2.5kg | 650ml | パターン3 | 手動 | ホイール式 | ボタン式 | × | × | × |
メロディ(自動) | 12,800円前後 | 自動 | 20.0×30.6×31.5 | 2.7kg | 1300ml | パターン3 | 手動 | ホイール式 | ボタン式 | × | × | × |
サーコロ(自動) | 21,000円前後 | 自動 | 31.6×32.8×19.6 | 3.7kg | 1300ml | パターン3 | 手動 | ホイール式 | ボタン式 | × | × | × |
ピッコロ プレミアム | 3,100円前後 | 手動 | 16.0×29.3×22.7 | 2.3kg | 600ml | パターン7 | 手動 | ホイール式 | レバー式 | × | × | × |
メロディ(手動) | 販売なし | 手動 | 20.0×30.6×31.5 | 2.7kg | 1300ml | パターン7 | 手動 | 手動 | レバー式 | × | × | × |
サーコロ(手動) | 販売なし | 手動 | 31.6×34.3×19.6 | 3.7kg | 1300ml | パターン7 | 手動 | 手動 | レバー式 | × | × | × |
オリジナルモデル | 販売なし | 手動 | 16.0×29.3×22.8 | 3.0kg | 1500ml | パターン7 | 手動 | 手動 | レバー式 | × | × | × |
ジョビア | 4,000円前後 | 手動 | 17.1×32.5×22.8 | 2.7kg | 800ml | パターン7 | 手動 | 手動 | レバー式 | × | × | × |
ドロップ【自動ストップ】
ポタっと垂れる雫をイメージして作られたドルチェグスト ドロップ。現行機エクリプスと同様に、タッチパネルを搭載かつカプセルセットが自動で行われるモデルです。
スマホ連携はありませんが、XLモードは搭載しています。なにより、タッチパネル式の直感操作モデルが、8,500円前後で手に入れられるのは嬉しいポイントですね。在庫切れになる前にぜひ。
ジェニオ2 プレミアム / ジェニオ2【自動ストップ】
現行機種ジェニオ アイの前機種がこのジェニオ2。見た目は同じですが、スマホ連携機能が付いていないモデルになります。
その他大きさや重さは、ジェニオ アイとほぼ同じ。操作方法も変わりません。価格は2,000円ほど違いますので、スマホ連携機能に2,000円分の価値を感じるかがポイント、というところでしょうか。
カラーズ【自動ストップ】
その名前の通り、自分の好きなカラーリングが可能なドルチェグスト カラーズ。青・赤・黄3色のカラーパネルが用意されており、好きな色に切り替えすることができます。
小さいながらも、タンク容量は1000mlとかなり多め。コンパクトさ、見た目、使い勝手の3拍子揃ったモデルです。黄色のドルチェグストは他にないので、黄色が好きな方には特におすすめですよ。
ミニミー【自動ストップ】
ジェニオのようで、ちょっと違う。いろいろと規格外のドルチェグストがミニミーです。世界3大デザイン賞のうち、2つを受賞しているというモデルでもあります。
大きな特徴としては、湯量設定の方法ですね。他モデルは、ボタンやレバー操作が多いところ、ミニミーはスライドバーで設定する方式。若干ですが、クセが強いモデルです。
とは言え、使いにくいわけではありません。デザインにピンと来た方は、迷わずこれです。
ジェニオ プレミアム / ジェニオ【自動ストップ】
ジェニオ2 プレミアムの前機種です。大きさに少しの違いがある他は、ほぼ同じ。現在は大手通販サイトでも取り扱いされていないモデルです。
メロディ【自動ストップ】
小鳥に丸みを帯びさせたデザイン。かわいらしさではドルチェグストで一番といっても過言ではないのが、このメロディです。
その外見とは裏腹に、タンク容量は1,300mlとかなりの量。操作もホイールとボタン式で、使いやすさ抜群ですよ。
一方で、価格が12,800円前後とちょっとお高め。人気ゆえのこの価格ですかね。かわいらしさを求める方におすすめです。ちなみに、メロディには手動ストップモデルもありますが、そちらは現在大手通販サイトで販売されていません。
サーコロ【自動ストップ】
落ち着いたデザインで、どんな環境にも溶け込むサーコロ。タンク容量は多く、使い勝手は悪くありません。ですがその一方で、大きさと重さはドルチェグスト内でもトップクラスです。
価格も21,000円と、ドルチェグスト内トップクラス。在庫も少なくなっていますので、サーコロが欲しいという方は早めの購入をおすすめします。
なお、サーコロには手動ストップモデルもありまして、そちらはもう大手通販サイトで取り扱いされていないようです。
ピッコロ プレミアム / ピッコロ【手動ストップ】
ジェニオシリーズをより簡素化したデザインのピッコロ。非常に落ち着いたデザインで、サイズも小さいためどんな部屋にもマッチします。
手動ストップですので手間がかかってしまいますが、価格の安さは魅力です。3,100円ほどで購入できますので、ドルチェグスト初心者の方にもおすすめですよ。
メロディ【手動ストップ】
メロディの手動ストップモデルです。在庫はほぼ無いようで、Amazon等の大手通販サイトでは取り扱いされていません。
サーコロ【手動ストップ】
サーコロの手動ストップモデルです。在庫はほぼ無いようで、Amazon等の大手通販サイトでは取り扱いされていません。
オリジナルモデル【手動ストップ】
メロディの原型となったモデルです。ネスレの通販サイトのみで販売されていましたが、現在は販売終了しています。Amazon等の大手通販サイトにも出回っていません。
ジョビア【手動ストップ】
無駄がなく、コンパクトなデザインのドルチェグスト ジョビア。レバー式の手動ストップ型ですので操作は簡単ですが、少しの手間がかかるモデルです。
ジョビアのデザインは他のドルチェグストには無いものですので、このデザインが好きな方は買いだと思います。在庫も少ないため、早めの購入をおすすめします。
最後に
以上が、ネスカフェドルチェグスト全機種の違いを徹底解説でした。
一言でドルチェグストといっても、比較してみると想像以上に違いがありますね。特にスマホ連携機能や本格抽出機能の有無は、美味しいコーヒーを楽しむうえで、大きな違いになります。
手軽に楽しむ本格コーヒー。ぜひあなたに合ったドルチェグストで、最高のリラックスタイムを楽しんでみてくださいね。