こんな悩みにお答えします。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- wpXクラウドとエックスサーバーとで、WordPressサイトの表示速度がどれだけ違うのかがわかります。
- あなたの利用目的には、wpXクラウドとエックスサーバーのどちらが合っているかがわかります。
目次
wpXクラウドとエックスサーバーの速度比較をした理由
当ブログはもともと、wpXクラウドでサイトを運営していました。しかし、今後の拡張性を考えた結果、早めにエックスサーバーにしておいたほうが良さそうだぞ、という結論に。
サーバ移行において気になったことが、エックスサーバーに変更した場合、表示速度がどれだけ遅くなってしまうのかということ。wpXクラウドはWordPress専用のクラウドサーバであり、WordPressに最適化されています。そのため、WordPressサイトの表示速度も速くなっているとのことでした。
でも、最適化しているといっても、どれだけ表示速度が違うんだろう。
といった疑問が湧いたので色々と調べてみました。が、サーバの速度を純粋に比較した情報は少なく、じゃあ、自分で調べてみよう!ということで、速度比較をしてみた次第です。
この情報が、同じようにwpXクラウドから、エックスサーバーへの乗り換えを検討している方。そもそも、wpXクラウドかエックスサーバーかを決めかねている方の参考になれば幸いです。
ということで、前置きはこれくらいにして、本題に入っていきますね。
速度比較の概要について
速度比較の概要は以下の通りです。
- 契約サーバ:wpXクラウドのグレードAプラン・エックスサーバーのX10プラン
- 比較対象:当ブログのトップページと記事ページ
- 測定機器:ChromeデベロッパーツールのNetworkタブ
- 比較方法:比較対象について『キャッシュの消去とハード読み込み』を行い、Loadにかかった時間を比較する
契約サーバについては、どちらも一番価格の安いものを使い比較しています。月のPV数が30万を超えるサイトや、何10サイトも立ち上げている方で無ければ、このプランで十分だと思います。
比較対象は、当ブログのトップページと記事ページです。どちらも、4.2MBほどあります。4.2MB、ちょっと多いですね。今後は圧縮など対策予定ですが、一旦今回はこの環境でやります。
測定機器としては、ChromeデベロッパーツールのNetworkタブです。NetworkタブのLoadの値を見て比較をしていきます。
このあたりについては、DOMContentLoadedとLoadどっちを見たほうがいいの?といった話が出てきますが、MDNでは以下のように回答されています。(MDNとは、Webについて調べるならまずはここを見ろ、言われるほど信頼されたサイトです。Web系の会社でもよく使われる情報元です。)
DOMContentLoaded
イベントは、最初のHTMLドキュメントの読み込みと解析が完了した時に発火し、 スタイルシートや画像、サブフレームの読み込みが終わるのを待ちません。 ページが完全に読み込み終わったことを検知するためにのみ、全く異なるイベント ─load
─ を使用するべきです
なんだか色々書いてありますが、つまりはこういうことです。
- HTMLファイルの解析が終わったことを示すのは『DOMContentLoaded』
- 画像などを含む、ページ全体に関係する読み込みが終わったことを示すのは『Load』
ですから、Loadを見れば、サーバからページを読み込むためにかかった時間が分かります。Loadの秒数を比較すれば、WordPressサイトの表示速度が、サーバごとにどれだけ違うのかを、確認することができるのです。
なお、ブラウザにはキャッシュというものがあります。これは、簡単に言うと、一度見たサイトの情報をブラウザ側で持っておいて、余計な通信を減らす機能です。今回の計測では、キャッシュの消去とハード読み込みを行っていますので、ページの情報をサーバからすべて取得することになり、正確な数値が測定できます。
ここまでが、速度比較の概要となります。次から、実際に測定した結果をご説明していきます。
wpXクラウドとエックスサーバーでWordPressの表示速度を比較した結果
まずはwpXクラウドから見ていきます。
wpXクラウドでWordPressサイトを表示したときの速度
wpXクラウドのトップページは、Load『1.90s』とでました。
wpXクラウドの記事ページは、Load『2.15s』とでました。
何度かやってみましたが、どちらも2秒前後という結果に。Webサイトの表示速度は3秒以下が推奨とされていますので、まずまずかなと。
次に、エックスサーバーの結果を見ていきます。
エックスサーバーでWordPressサイトを表示したときの速度
エックスサーバーのトップページは、Load『1.89s』とでました。
エックスサーバーの記事ページは、Load『1.88s』と出ました。
こちらも何度かやりましたが、どちらも2秒前後という結果になりました。
速度比較の結果
ということで、上記のwpXクラウド、エックスサーバーでのWordPressサイト表示速度は、どちらも『2秒前後』という結果なりました。
つまり、『wpXクラウドとエックスサーバーどちらを使っても、WordPressサイトの表示速度に明確な違いはない』というのが、今回の調査結果になります。
画像では、若干エックスサーバーの表示速度のほうが速くなっていましたが、計測時の回線速度などもありますので、誤差の範囲ですね。もちろん、より重いページであったり、アクセス数が膨大な場合は、違いが出る可能性があります。しかし、個人のブログに関しては、あまり気にする必要はないかと。
最終的な結論としては、サイトが1つならwpXクラウドでいいし、複数サイトを持ちたい場合やWordPress以外のサイトを持ちたい場合は、エックスサーバーにするべき、という感じです。
>WordPressの運用に特化したクラウドサービス『wpXクラウド』
>月額900円(税抜)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』
なお、当ブログではwpXクラウドからエックスサーバーに乗り換える場合の、移行作業についても近いうちに記事にしようと思います。記事を公開次第、こちらにもリンクを貼っておきますね。
【↓追記】
移行作業について解説記事を書きました。以下を見ていただければ、だれでも簡単かつ安全にWordPressサイトをエックスサーバーに移行できますよ。
ちなみに、wpXクラウドとエックスサーバーの特徴について以下にまとめておきましたので、どちらのサーバがいいかを考えている方は参考にしてみてくださいね。
wpXクラウド | エックスサーバー(X10) | |
初期費用 | 0円 | 3,240円 |
月額料金 | 540円 | 972円 |
ディスク容量 | 10GB | 200GB |
MySQL容量 | 500MB | 1GB × 50個 |
転送量目安 | 300GB/月 | 2100GB/月(70GB/日) |
想定月間PV数 | ~30万PV | ~250万 |
設置可能数 | 1(WordPressのみ) | 無制限 |
無料独自SSL | あり | あり |
最後に
それでは最後に、おさらいをしておきましょう。
- wpXクラウドとエックスサーバーどちらを使っても、WordPressサイトの表示速度に明確な違いはない
- WordPressサイトを絶対に1つしか作らないならwpXクラウドがおすすめ
- 複数サイトを作りたい方、WordPress以外のサイトも作りたい方は、エックスサーバーがおすすめ
以上が、wpXクラウドとエックスサーバーについての、WordPressサイト表示速度の徹底比較でした。
様々なサイトでも言われているように、どちらのサーバも、高速かつ安定している信頼できるサーバです。私個人の感想としても、本当にそう思います。
ですから、あとは、利用目的に合っている方を選ぶだけです。ぜひ、目的にあったサーバを選択して、快適なブログライフを楽しんでみてくださいね!