私も前から肩掛けスピーカーが気になっていたものの、ずっと手を出せずにいました。しかし、ついに購入してしまった肩掛けスピーカー。それが『JBL SoundGear』です。
この記事では、JBL SoundGearを徹底的にレビューしていきます。音質の良さや重さだけでなく、首が太くても大丈夫なのかといったことまで。
私がJBL SoundGearを選んだ理由についても簡単に書いていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
JBL SoundGearについて
まずは、JBL SoundGearについて簡単に解説しておきます。JBL SoundGearは肩掛けスピーカーの1つですが、その特徴として以下の3つがあげられます。
- 動画視聴が得意
- Androidとの相性が抜群
- 他の肩掛けスピーカーより少し重い
それでは、それぞれについて詳しく説明していきますね。
JBL SoundGearは動画視聴が得意
『JBL SoundGearって、他の肩掛けスピーカーと何が違うの?』
と聞かれたら、私は迷わず『動画に強い』と答えます。JBL SoundGearが動画に強い理由、それは接続方式にあります。
JBL SoundGearは接続方式にBluetoothのaptX-LL接続を採用しています。このaptX-LL接続こそが、動画に強い一番の理由です。
というのも、肩掛けスピーカーには大きく分けて2種類の接続方式がありまして、1つは専用送信機で接続するパターン。もう一つはBluetoothによって接続するパターンです。
専用送信機はその名の通り、肩掛けスピーカー専用の送信機となります。専用である分、性能を最大限に発揮できるというメリットがありますが、柔軟性に欠けるというデメリットがあります。つまり『様々な機器で使うには、専用送信機をその機器に、いちいち接続し直さなくてはいけない』ということです。
一方、Bluetooth接続の場合は、専用の送信機ではなく汎用的なBluetoothの送信機を用います。ですから、スマートフォンのように最初からBluetooth接続可能な機器であれば、送信機を必要としないのです。
ただし、ここで注意点があります。Bluetoothには様々な通信方式がありまして、通信方式によって音質が悪かったり、遅延が発生してしまうことがあるのです。特に顕著なのが遅延。よくあるBluetoothの通信方式では、遅延により動画をみることも困難となります。
ですがそのBluetoothにも、遅延を感じずに動画を快適に視聴できる通信方式があります。それが『aptX-LL接続』。この方式であれば、Bluetoothでも動画を快適に視聴することができます。
加えて、aptX-LL接続は音質が良いことも特徴です。遅延もなくて音質も良い。動画視聴にもってこいの接続方式ですよね。
現在多くの肩掛けスピーカーが出ていますが、aptX-LL接続に対応しているのは現時点でJBL SoundGearのみ。ですから、JBL SoundGearは動画に強い肩掛けスピーカーなのです。
JBL SoundGearはAndroidとの相性が抜群
上では、『JBL SoundGearの接続方式がaptX-LLだから動画に強い』と言いました。では、aptX-LL接続はどんなスマートフォンでも使えるのでしょうか。
答えはNOです。具体的に言うと、『aptX-LL接続をiPhoneで使うことはできず、使えるのはAndroidのみ』なのです。
そもそもiPhoneはBluetoothで接続する際に、動画に強い通信方式が使えません。iPhoneで使える通信方式はSBCまたはAACですが、そのどちらも大きな遅延が発生します。ですから、iPhoneで動画を見る際にBluetooth機器を使うというのは、快適とは言い難くなってしまいます。
一方、Androidではここ2年以内にでた機種であれば、大抵はaptX-LLに対応しています。ですからAndroid持ちの方は、JBL SoundGearで快適な動画視聴を楽しむことができますよ。
なお、『Bluetooth接続に対応していないテレビやパソコンでは、どうすれば良いの?』と思うかも知れませんが、その場合はBluetoothトランスミッターを使えばOK。Bluetoothトランスミッターとは、入ってきた音声をBluetoothに変換してくれるものでして、現在は、aptX-LL対応で安価なBluetoothトランスミッターが多く売られています。
私もテレビで使う場合は、以下のBluetoothトランスミッターを使っています。小さくて軽いですし、バッテリーも入っているので超快適。やろうと思えば、iPhoneやニンテンドースイッチとつないでaptX-LL接続ということもできる優れものです。これ一つあるだけで、JBL SoundGearで楽しめる幅が一気に広がりますよ。
JBL SoundGearは他の肩掛けスピーカーより少し重い
特徴として最後に、少し良くないところを紹介します。JBL SoundGearは他の肩掛けスピーカーに比べ、ちょっと重いです。
他の肩掛けスピーカーとして、有名なものとしてBoseの『SoundWear Companion speaker』とソニーの『ウェアラブルネックスピーカー』がありますが、BoseのSoundWear Companion speakerは260g、ソニーのウェアラブルネックスピーカーは335gです。
一方、JBL SoundGearは370g。若干の違いですが、確かに一番重いですよね。ですから、よく肩こりに悩ませられる方や、頭痛持ちの方は注意が必要です。
もし『重い肩掛けスピーカーはちょっと…』と思うのでしたら、100g以下で使える肩掛けスピーカーがおすすめです。『【用途で選べる】テレビにゲームに音楽に使えるおすすめ肩掛けスピーカー5選【選び方も解説】』にて詳しくご紹介していますので、よろしければそちらも読んでみてくださいね。
ゲームにも使える肩掛けスピーカーJBL SoundGear徹底レビュー
それでは、JBL SoundGearを実際に使った感想を書いていこうと思います。JBL SoundGearを買おうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
動画視聴やゲームが超快適になった!
本当に動画視聴やゲームが快適になりました。
今まで、昼はスピーカー、夜はヘッドホンという形で動画やゲームを楽しんでいた私。昼は別に問題がなかったのですが、夜のヘッドホンがあまり好きではありませんでした。
と言うのも、ヘッドホンですと閉塞感がありますし、夏場は汗で蒸れたりと快適とは言い難い状態。ブログを始めてからは、動画を見つつブログを書くことも増えたのですが、ヘッドホンですと、あまり集中できませんでした。
そこでこのJBL SoundGearを導入。これが大当たりでした。小さな音でもしっかり楽しめるJBL SoundGearは、夜での使用も問題なし。耳周りの不快感もなくなったことで、今までとは比べ物にならないほど動画やゲームが快適になりました。
音質も問題ありません。低音が強めのバランスで、映画やゲームの臨場感が半端ないです。超快適で素晴らしい臨場感。JBL SoundGear、完璧です。
首は太くても問題なし!むしろ安心!
JBL SoundGearの購入で特に気にしていたのが、『首が太くても大丈夫なのか』というところ。私の首周りのサイズは、43cmとかなり太め。様々なサイトのレビューでは、首が太い方は注意と書いてあったので、正直ここは賭けでした。
で、購入してみてどうだったかのかと言うと、
『首は太くても問題なし!むしろ安心!』
です。
確かに肩にかける際、JBL SoundGearの入り口部分で、首でほんの少し引っかかることがあります。ですがそれも『ほんの少し』で、JBL SoundGearを無理に広げるといったことはありません。入口部分の引っかかりを過ぎれば、首への圧迫感はゼロになります。
加えて、私としてはこの少し引っかかるところが、逆に安心です。と言うのも、もしJBL SoundGearが落ちそうになっていても、その引っかかりによって回避できるからです。
そもそも肩掛けスピーカーは、何か動きながらでも快適に使えるものです。とは言え、激しく動くと、外れる可能性がないとは言い切れません。ですが、JBL SoundGearには、その若干の引っ掛かりがあるので、激しい動きでも外れる心配がないのです。
もしあなたが、首の太さで購入を決めかねているのであれば、気にせず購入してOKです。首回り43cmぐらいまでであれば、問題なく快適に使うことができますよ。
起動音はそこまで気にならない
JBL SoundGearで調べると『起動音がうるさい』ですとか、『充電切れのアラートがうるさい』といったレビューがありますが、私としてはそこまで大きな音には感じません。確かに肩にかけた状態で起動すると、『少し音が大き目かなぁ…』と思うことはありますが、部屋中に響くほどではないですね。
1m横で誰かが寝ているのであれば少し気になるかもしれませんが、1m以上離れている場合や、ドアを隔てているのであれば問題なし。起動音と設定音量が同期することが望ましいですが、これのために購入を控えるほどではないと思います。
↓追記
起動音はそこまで気にならないと書きましたが、2019/1/11に起動音を小さくするアップデートが可能になっていたようです。私が購入したものは、すでにアップデートされた後のものだったため、購入時点から起動音の小さい状態でレビュー記事を書いていました。アップデート前に購入した方は、以下のURLからアップデートが可能のようですので、一度お試しくださいね。
JBL SoundGearを購入するときに気を付けること
JBL SoundGearを購入する際には、2つほど注意点があります。
- JBL SoundGearとJBL SoundGear BTAの違いについて
- JBL SoundGearには偽物もあるので注意
それでは、簡単に説明していきますので、ぜひ理解していってくださいね。
JBL SoundGearとJBL SoundGear BTAの違いについて
JBL SoundGearには、種類が2つあります。『JBL SoundGear』と『JBL SoundGear BTA』です。
違いは、Bluetoothの送信機が付属するのかどうか。JBL SoundGearはBluetooth送信機なしのバージョン。JBL SoundGear BTAはBluetooth送信機が付属されているバージョンです。
ただしこの付属されているBluetooth送信機、あまり評判がよくありません。私のおすすめとしては、JBL SoundGearを単体で購入し、別途Bluetooth送信機を購入する形です。
記事中にも書きましたが、私がJBL SoundGearと一緒に使っているBluetooth送信機は以下のモデルです。バッテリー付きでaptX-LL接続に対応。大きさも小さく、接続も通常のイヤホン端子でOKなので、ニンテンドースイッチなどにも使える優れものですよ。
なお、この記事中に書いているJBL SoundGearへのリンクは、Bluetooth送信機なしのバージョンへのリンクとなります。もし、送信機付きのJBL SoundGear BTAを見てみたいという方は、以下のリンクから確認できますので、参考にしてくださいね。
JBL SoundGearには偽物もあるので注意
AmazonでJBL SoundGearと調べると、いくつか偽物が出てきます。例として挙げると、以下の商品などです。
↓JBL SoundGearの偽物例
JBL SoundGearとそっくりの見た目で、値段が10分の1の2,000円。見た目はそのままですが、性能はJBL SoundGearの足元にも及びませんし、何よりaptX-LL接続かどうかも怪しいです。(おそらく違います。)
その他にも、Amazonでは色々な肩掛けスピーカーが売っていますが、値段が5,000円以下のものはやめておいたほうが賢明です。動画を見たいならなおさら、aptX-LL接続のJBL SoundGearが、現在の最適解だと思いますので。
このように、肩掛けスピーカーは出始めと言うこともあり、怪しい製品が多くあります。安物買いの銭失いになる可能性が非常に高いですので、ぜひJBL SoundGearなど、安心できるものを購入するようにしてくださいね。
なお途中でも書きましたが、JBL SoundGear以外にもおすすめの肩掛けスピーカーをまとめた記事がありますので、気になった方はそちらもご覧くださいね。用途別にまとめていますので、あなたの使い方に合ったものが見つかるはずですよ。
>【用途で選べる】テレビにゲームに音楽に使えるおすすめ肩掛けスピーカー5選【選び方も解説】を読む
最後に
今回は、ゲームにも使える肩掛けスピーカーJBL SoundGear徹底レビューでした。
購入してからというもの、ほぼ毎日肩にかけて過ごしている『JBL SoundGear』。記事内にて書いたように、肩掛けスピーカーは個人の動画視聴、ゲーム体験を今以上に快適にしてくれる最高のアイテムです。
映画にゲームに音楽に。使い方の幅が、肩掛けスピーカー随一のJBL SoundGearは、色々な用途で使いたい方にぴったりです。ぜひJBL SoundGearで、あなたの生活を今よりもっと快適なものにしてみてくださいね!