最近話題の肩掛けスピーカー。ソニーの肩掛けスピーカーがテレビに紹介されて以来、その便利さに肩掛けスピーカーの需要は増え続けています。
そのため、多くのメーカーから多くの肩掛けスピーカーが発売され、選択肢が広がってきました。しかしその反面『自分の用途に合っている肩掛けスピーカーがどれなのか』が、わかりにくくなってきていますよね。
そこでこの記事では、用途別におすすめの肩掛けスピーカーを解説していきます。選び方の要点も紹介していきますので、あなたに合った肩掛けスピーカーが絶対に見つかるはず。
ぜひこの記事を参考に、肩掛けスピーカーでもっと快適な生活を送ってみてくださいね!
目次
肩掛けスピーカーの選び方とは
おすすめの肩掛けスピーカーをご紹介する前に、まずは選び方について簡単に解説していきます。肩掛けスピーカーを選ぶ上で重要なことは2つです。
- 肩掛けスピーカーの接続方法を確認する
- 重さや音の特徴を確認する
それでは、少し詳しく説明していきますね。
肩掛けスピーカーの接続方法を確認する
肩掛けスピーカーで一番重要なのが、肩掛けスピーカーの接続方法です。接続方法によって、用途が限られてきます。
テレビで使いたいのか、パソコンやスマートフォンでも使いたいのか。音楽鑑賞用なのか、動画鑑賞にも使いたいのか。
接続方法が違うと、動画には使えない場合やスマートフォンに繋げない場合など、『思っていたものと違った』状態になってしまいます。肩掛けスピーカーを購入する前に、まず一度どんな接続方法を使っているのかを確認するようにしてください。
ちなみにこの記事では、肩掛けスピーカーごとに『このような用途に最適!』という書き方をしていますので、安心してあなたの用途に合ったものをお選びくださいね。
重さや音の特徴を確認する
肩掛けスピーカーには、大きく分けて2種類があります。1つは大きくて重いけど、音質が良いもの。もう1つは、小さくて軽いけど、音質が悪いものです。
軽いものでは88g。重いものでは300gほどです。重いといっても300g程度ですので、肩にかけてもあまり重さは感じません。とは言え、頭痛持ちの方や肩が凝りやすい方には、軽いものの方が良いかもしれません。
音質については、やはり重くて大きいほうが良い傾向にあります。振動機能がついていて、臨場感を高めるものもありますので、音質や臨場感を求める方は、重くて大きいものを選ぶようにしてくださいね。
テレビにゲームに音楽に使えるおすすめ肩掛けスピーカー5選
ここからはおすすめの肩掛けスピーカーを紹介していきます。紹介する肩掛けスピーカーは、それぞれ違った特徴がありますので、あなたの用途に合うものを選んでみてくださいね。
JBL SoundGear BTA
- aptX-LL接続により動画も音楽も遅延なく楽しめる
- 送信機付きなので別途送信機を購入する必要がない
- iPhoneで使いたい方は注意が必要
テレビも動画も音楽も。どんな用途にも使える万能肩掛けスピーカーがこの『JBL SoundGear』です。
その理由は接続方式に、aptX-LLを使っていること。このaptX-LLは、遅延が非常に小さいBluetoothの接続方式でして、動画を見ていてもズレを感じることはありません。
また、音質の良さもaptX-LLの特徴の一つ。Bluetoothの接続方法によっては、音質が大きく落ちてしまうものがありますが、aptX-LLであればそのようなことはありません。
遅延もなく、音質も良い。そのため音楽鑑賞だけでなく、テレビや動画、ゲームにも使えてしまう『JBL SoundGear』。本当に万能な肩掛けスピーカーですね。
なお、注意すべきポイントが一つありまして、それはiPhoneとは相性が悪いということです。iPhoneはaptX-LL接続に対応しておらず、SBC接続という方式になってしまいます。SBC接続は、音質が悪く遅延も発生する接続方式。正直なところiPhoneで使用したい場合は、他の製品にしたほうが良いです。
iPhoneでも使いたい方は『Bose SoundWear Companion speaker』がおすすめです。それらであれば、iPhoneで使える一番音質がよく、一番遅延の少ない接続方式AACが利用可能です。以下で解説していますので、ぜひそちらもご確認くださいね。
SONY ウェアラブルネックスピーカー
- 専用送信機を使うため、音質が良く、遅延もない
- 振動機能による没入感が最高
- 専用送信機で通信するため柔軟な使い方ができない
肩掛けスピーカーの火付け役。『SONY ウェアラブルネックスピーカー』。SONY ウェアラブルネックスピーカーの最大の特徴は、専用送信機を使っている点です。
上記『JBL SoundGear』はBluetooth接続でしたので、同梱の送信機以外でも、Bluetooth接続が可能なスマートフォンや、Bluetooth送信機を使えば接続することができました。
一方、SONY ウェアラブルネックスピーカーはBluetooth接続ではなく、付属の専用送信機に接続します。
この専用送信機は、SONY ウェアラブルネックスピーカー用に設計されていますので、SONY ウェアラブルネックスピーカーの能力を最大限に発揮させることができます。音質も良いですし、遅延もありません。ですが、専用なだけあって『JBL SoundGear』ほど柔軟な使い方ができません。
例えば、スマートフォンとの接続。『JBL SoundGear』であれば、Bluetooth接続で直接通信可能です。しかし、SONY ウェアラブルネックスピーカーですと、スマートフォンを専用送信機に繋いだのち、その専用送信機からSONY ウェアラブルネックスピーカーと通信する必要が出てきます。正直めんどうですよね。
ですから、SONY ウェアラブルネックスピーカーの使い方としては、固定の機器と、固定的な使い方をするのがベストです。専用送信機を常にテレビに接続しておいて、テレビを見るときだけに使う、といった使い方です。
とは言え、SONY ウェアラブルネックスピーカーは、非常に音質も良く遅延もなし。安定しているという声をよく聞きます。振動機能も相まって、動画への没入感は肩掛けスピーカー随一です。
映画鑑賞やテレビを、今以上に楽しみたい方に強くおすすめしたい肩掛けスピーカー。それがこの『SONY ウェアラブルネックスピーカー』になります。
Bose SoundWear Companion speaker
- 音楽鑑賞用として最良の肩掛けスピーカー
- 動画鑑賞の場合は、少し遅延が発生することがある
- Androidユーザーは音質が悪くなるため注意が必要
音楽鑑賞ならこれ一択。『Bose SoundWear Companion speaker』です。
Bose SoundWear Companion speakerは、音質はBoseらしい素晴らしい音で、肩掛けスピーカーで音楽を聴きたいなら、Bose SoundWear Companion speakerが最良です。
ただし、Bose SoundWear Companion speakerで動画を見る場合は注意が必要です。Bose SoundWear Companion speakerの接続方法は、BluetoothのAAC接続またはSBC接続となります。
『JBL SoundGear』で書いた通り、動画を遅延なしで楽しめるaptX-LL。AAC接続ですと少し遅延を感じてしまいますし、SBC接続では動画を見れたものではありません。
つまり、Bose SoundWear Companion speakerは、動画を見るには全く適していない肩掛けスピーカーなのです。
加えて、iPhoneで音楽を聴く場合は問題ありませんが、Androidで音楽を聴く場合はあまりおすすめできません。と言うのも、Androidの大半はAAC接続に対応しておらず、音質の悪いSBC接続となってしまうからです。
上記のように、少し注意点の多い肩掛けスピーカー『Bose SoundWear Companion speaker』。とは言え、音質は最高に良いですし、バンド部分を曲げることができるので、フィット感も抜群です。
肩掛けスピーカーで音楽を聴きたいというのであれば、ぜひBose SoundWear Companion speakerを使ってみてくださいね。
シャープ ウェアラブルネックスピーカー
- 肩掛けスピーカーの中で最軽量モデルの1つ
- FastStream対応Bluetooth送信機を使えば動画もOK
- スマートフォンとの接続には向かない
最軽量で動画も見れる肩掛けスピーカーが『シャープ ウェアラブルネックスピーカー』です。
特筆すべきはその軽さ。他の肩掛けスピーカーが300gほどなのに対して、シャープ ウェアラブルネックスピーカーはたったの88g。首への負担が非常に少なく、取り回しの聞く肩掛けスピーカーになっています。
注意点としては、接続方式がBluetoothのFastStream接続を使っているところ。FastStream接続は遅延の少ない接続方式のため、動画視聴に最適です。しかし、FastStream接続に対応している機器が、非常に少ないというのが致命的。AndroidやiPhoneでFastStream接続に対応している機器を、私は聞いたことがありません。
そのため、シャープ ウェアラブルネックスピーカーにはFastStream接続可能なBluetooth送信機が付属されてきます。ですから、この送信機を使えばFastStream接続で動画も音楽も楽しむことができます。
ただし、この送信機はUSBに差し込むタイプ。ですから、AndroidやiPhoneに繋ぐ際は、変換アダプターが必要であったりと、非常に面倒。USBが使えるテレビやパソコンでの利用が大半となりそうです。
ちなみに、BluetoothのSBC接続には対応していますので、AndroidやiPhoneに繋ぐことはできます。ですがSBC接続ですと、音質が悪く遅延も発生するので、あまりおすすめできません。
テレビやパソコンでの利用が前提で、軽量な肩掛けスピーカーが欲しい方であれば、この『シャープ ウェアラブルネックスピーカー』がぴったりですよ。
JVC NAGARAKU ウェアラブルネックスピーカー
- 肩掛けスピーカーの中で最軽量モデルの1つ
- Androidで音楽を聴きたい方向け
- 動画の視聴には向かない
軽量で長時間利用ができるのが『JVC NAGARAKU ウェアラブルネックスピーカー』です。
軽さは上記『シャープ ウェアラブルネックスピーカー』と同様88g。こちらも非常に軽く、肩への負担が少ないことが大きな特徴です。
また、バッテリー持ちがよく、連続使用時間は20時間とかなりの長さ。NAGARAKUの名前の通り、長時間楽に使えるようになっている肩掛けスピーカーになっています。
接続方式は、BluetoothのSBC接続とaptX接続。注意していただきたいのは『aptX接続とaptX-LL接続は別物である』ということです。
aptX接続はaptX-LL接続の元となった接続方式。aptX-LL接続のLLとは『Low Latency』の略で、日本語に訳すと低遅延。つまり、aptX-LLはaptX接続よりも低遅延な接続方式として作られたものなのです。
ですから、aptX接続を使っている『JVC NAGARAKU ウェアラブルネックスピーカー』は、少し遅延が発生してしまう分、動画にはあまり適していません。
加えて、aptXはiPhoneでは使えず、Androidのみで使える接続方式。そのため、『JVC NAGARAKU ウェアラブルネックスピーカー』は、Androidで音楽を聴きたい方向けの肩掛けスピーカーと言えます。
最後に
以上が、テレビにゲームに音楽に使えるおすすめ肩掛けスピーカー5選でした。
肩掛けスピーカーの選び方は『あなたの用途と合っているものはどれか』です。今回紹介した肩掛けスピーカーはどれも素晴らしいものですが、用途とのマッチングができていないと、不満の残る結果となってしまいます。
ぜひあなたに合った肩掛けスピーカーを購入して、今以上に快適な生活を手に入れてくださいね!肩掛けスピーカー、本当に便利ですよ!