手軽に本格ゲームが楽しめる、超優秀ゲーム機PS4。その一方で、サラウンド周りに関しては、ちょっと面倒なことになっています。というのも、PS4でサラウンド化できるヘッドホンは限られているからです。
例えば、Amazonで『PS4 サラウンドヘッドセット』と検索した場合。その95%はサラウンドになりません。ベストセラーのレビュー約2,000件のヘッドセットも、PS4用サラウンドヘッドセットと書いてあっても、サラウンドにならないものがあるのです。
そこでこの記事では、PS4で7.1chサラウンドヘッドセットとして使えるもののみを厳選して、まとめてみました。ぜひこの記事を参考に、より充実感のあるゲームライフを送ってみてくださいね。
目次
PS4で使える7.1chサラウンドヘッドセットをまとめてみた
まず、最初に1つ注意点です。PS4 Slimで利用する場合『HDMIデジタルオーディオ分離機』が必要になる場合があります。
というのも、PS4 Slimには光デジタルケーブルを接続する端子がありません。HDMIのみで映像と音声の両方を出力します。ですが、一部のサラウンドヘッドセットでは、光デジタル接続を必要とします。
ですから、PS4 Slimで光デジタル接続のサラウンドヘッドセットを使いたい場合は、HDMIから音声を分離しなくてはなりません。
流れとしては、PS4 Slim → HDMIケーブル → HDMIデジタルオーディオ分離機 → 光デジタルケーブル → サラウンドヘッドセットといった形です。
なおこの記事では、HDMIデジタルオーディオ分離機が必要なサラウンドヘッドセットにはその旨を記載していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ちなみに、HDMI分離機のおすすめは以下の商品です。分離機の老舗ラトックから出ている商品ですので、かなり信頼度が高いです。PS4 Slimの方は購入を検討して見てもいいと思います。
この記事で紹介する7.1chサラウンドヘッドセット一覧
以下がこの記事で紹介する7.1chサラウンドヘッドセット一覧です。以下に記載のサラウンドヘッドセットであれば、PS4でも問題なくサラウンド化されますよ。
なお、製品の画像をクリックすればAmazonのページに遷移します。細かな製品情報やレビューを確認したい際に、ぜひご活用くださいね。
この記事で紹介する無線7.1chワイヤレスヘッドセット一覧
製品名 | 価格 | HDMI 分離機 |
特徴 |
ソニー純正 ワイヤレスサラウンドヘッドセット(CUHJ-15007) | 10,000円 前後 |
不要 | PS4にUSB送信機を差し込むだけでサラウンド化。手軽に7.1chを楽しみたいならこれ。 |
ソニー純正 (旧モデル)ワイヤレスサラウンドヘッドセット(CUHJ-15001) | 16,000円 前後 |
不要 | 上記、CUHJ-15007の旧モデル。違いは重さとデザインのみ。 |
ソニー純正 プレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセット(CUHJ-15005) | 16,000円 前後 |
不要 | CUHJ-15007の上位機種。CUHJ-15007に比べ、音質・サラウンド性能が高くなっている。 |
Razer Thresher Ultimate For PS4 | 27,000円 前後 |
必要 | 音質・サラウンド性能ともに素晴らしい出来。無線のサラウンドヘッドセットでは、一番の評価。 |
Razer Thresher 7.1 | 19,000円 前後 |
必要 | 上記、Razer Thresher Ultimate For PS4の下位機種。スタンド型送信機ではなく、USB送信機になっている。性能は同じ。 |
SteelSeries Arctis Pro Wireless | 40,000円 前後 |
必要 | 様々な機器に接続可能で、拡張性は高いが、値段も高い。 |
この記事で紹介する有線7.1chワイヤレスヘッドセット一覧
製品名 | 価格 | HDMI 分離機 |
特徴 |
Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TR | 22,000円 前後 |
必要 | 現時点最強の7.1chサラウンドヘッドセット。サラウンド性能が素晴らしく、音の位置が正確にわかる。音質も良く、臨場感も高い。かなりおすすめ。 |
SteelSeries Arctis Pro + Game DAC | 30,000円 前後 |
必要 | 上記、Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TRの対抗馬として作られたサラウンドヘッドセット。DTS Headphone:X v2.0を採用し、スペック上のサラウンド性能はこちらが上。 |
キングストン HyperX Cloud Revolver S | 15,000円 前後 |
不要 | PS4 Slimでも唯一、USB接続するだけで使える本格7.1chサラウンドヘッドセット。この価格帯であれば、このヘッドセットが特におすすめ。 |
Venom Marauder | 9,000円 前後 |
必要 | プロゲーマー推奨のサラウンドヘッドセット。コスパの高さが一番の特徴。ただし、Amazonレビューにてノイズが入るとの情報あり。 |
サイバーガジェット ゲーミングヘッドセット ハイグレード | 7,500円 前後 |
不要 | サラウンドヘッドセットとして発売されているが、評判は非常に悪い。あまりおすすめできないヘッドセット。 |
TaoTronics TT-EP006 | 4,000円 前後 |
不要 | TaoTronicsのPS4対応サラウンドヘッドセット。ほぼいつでも在庫切れとなっているため、もし在庫を見つけた場合は、購入してみるのもあり。 |
PS4で使える無線7.1chサラウンドヘッドセット
まずは無線の7.1chサラウンドヘッドセットから。PS4単体ではサラウンド処理を行うことができないため、外部でサラウンド変換処理を行う必要があります。
無線のサラウンドヘッドセットでは、PS4にUSB接続した送信機の内部で変換処理を行い、サラウンドとして出力する流れとなります。
ソニー純正 ワイヤレスサラウンドヘッドセット (CUHJ-15007)
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
ソニー純正のワイヤレスヘッドセット。PS4対応のワイヤレスサラウンドヘッドセットが欲しければ、これを買っておけばOKです。
PS4にUSB送信機を接続して、電源入れれば即サラウンドヘッドセット化。遅延もほぼ無く、一瞬を争うオンラインゲームにも申し分ない性能です。ヘッドセット本体が軽いため、疲れにくいのも嬉しいポイントです。
私もこのサラウンドヘッドセットを使っていまして、レビュー記事も書いています。もしよろしれば『【映画に使える?】PS4向けワイヤレスサラウンドヘッドセットCUHJ-15007レビュー』もぜひご覧くださいね!
ソニー純正 (旧モデル)ワイヤレスサラウンドヘッドセット (CUHJ-15001)
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
こちらは、上記のCUHJ-15007の旧モデルとなります。違いは『デザインと重量』です。デザインは見ての通りですが、重量はCUHJ-15007のほうが22%ほど軽くなっています。
青を基調としたゲーミング感のあるデザインは、CUHJ-15001の大きな特徴です。デザインを取るか、取り回しの良さを取るか。デザインを重視する方であれば、CUHJ-15001で決まりですね。
なお性能に関しては、CUHJ-15007と比べて特に違いはありません。CUHJ-15001が欲しいという方は、在庫も減ってきていると思いますので、早めに購入することをおすすめします。
ソニー純正 プレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセット (CUHJ-15005)
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
CUHJ-15007の上位機種です。CUHJ-15007と比べ、デザインだけでなく、音質・サラウンド感・マイクの質が上がっています。
音質はより重低音が強化され、ゲーム中の迫力は段違い。サラウンドは3Dオーディオに対応したため、左右だけでなく上下に対しても、高いサラウンド性を備えています。マイクには、エコーキャンセラー機能を装備し、反響の軽減に成功。性能の良さは、まさにプレミアムです。
CUHJ-15007よりも5,000円ほど値段が高くなっていますので、後はお財布と相談かなと。より高いゲーム体験を求める方には、CUHJ-15005がおすすめですよ。
Razer Thresher Ultimate For PS4
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
ゲーミングデバイスを多く作ってきたRazer。そのRazerが満を持して出したサラウンドヘッドセットがこの『Razer Thresher Ultimate For PS4』です。
Razer Thresher Ultimate For PS4の一番の特徴は、PS4と接続する送信機にあります。送信機はそれ1つで、スタンド・充電器・送信機能を備えます。ヘッドセットは意外と置き場に困るので、こういった気配りはありがたいですね。
音質やサラウンド性も、純正サラウンドヘッドセットより良いというレビューが多いです。Razer Thresher Ultimate For PS4はお値段もそこそこしますが、それ以上の満足感。PS4で使える無線式サラウンドヘッドセットとしては、一番高い評価を得ているモデルですね。
Razer Thresher 7.1
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
こちらも、Razerから出ているPS4対応サラウンドヘッドセット。1つ上の『Razer Thresher Ultimate For PS4』の下位機種です。ヘッドセット自体の性能は一緒ですが、送信機が異なっています。
Razer Thresher Ultimate For PS4はスタンド型の充電機能付き送信機で、サラウンド機能のONとOFFが可能になっています。一方こちらのRazer Thresher 7.1は、USB型の送信機。送信機側でサラウンド機能のON・OFFを行えませんので、本体側でON・OFFの切り替えを行う必要があります。
なお、性能に関してはどちらのモデルも変わりません。スタンド型充電機能付き送信機が必要ならRazer Thresher Ultimate For PS4。不要ならRazer Thresher 7.1、といった形で選ぶと良いですよ。
SteelSeries Arctis Pro Wireless
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
価格が凄いことになっていますが、その分かなり高性能。
PCやPS4だけでなく様々な機器を接続でき、その拡張性はピカイチです。が、PS4で使う分には微妙な評価のようです。『4万円分の価値はない』との評価もあったりします。
かなりの機能を盛り込んでいるだけに、残念なモデルですね。気になる方は一度、Amazonレビューを確認してみても良いかもしれません。
PS4で使える有線7.1chサラウンドヘッドセット
有線のサラウンドヘッドセットでは、PS4とヘッドセットの間でサラウンド変換処理を行っています。その多くはUSBコネクタ内部や、ケーブルに一体化された変換モジュール内でのサラウンド処理。物によっては、中間に置かれたアンプによってサラウンド処理を行われる物もあります。
アンプ内でサラウンド変換するほうが性能が良く、音の発している位置がはっきり分かります。しかし、その分お値段が高くなる傾向もあるので、一長一短というところでしょうか。
なお、アンプ付きのものは最初に紹介する2商品(Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TRとSteelSeries Arctis Pro + Game DAC)です。それ以外は、USBコネクタ内部やケーブル中間に置かれたコントロールモジュール内部で変換処理が行われるものです。
Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TR
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
現時点最強とも謳われるサラウンドヘッドセットとアンプのセットです。現時点最強と言われる理由は、独立して作られたアンプにあります。
このアンプが『MIXAMP Pro TR』と言いまして、サラウンド変換処理が段違いに素晴らしいです。加えて『Astro Gaming A40』が出す音の臨場感や解像感も素晴らしく、ゲーミングとしては最高峰の音を出してくれます。
それもそのはず、このヘッドセットはエンジニアだけでなく、プロゲーマーやゲームデザイナーと共同で開発したもの。こだわり抜いた超ゲーム特化の音作りが、このヘッドセットを最高峰と言わしめている所以でもあります。
なお、こちらは、PS4だけでなくPCでも使えます。このサラウンドヘッドセットをPCで利用するガチゲーマーも多くいますので、性能の良さは折り紙付きですね。
お値段は少し高いですが、各々を単品で購入するよりも6,000円ほど安くなっていますので、セットでの購入がかなりお得です。有線でも良い!という方は、迷わずこれです。
SteelSeries Arctis Pro + Game DAC
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
上記『Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TR』の対抗馬として開発されたのが、この『SteelSeries Arctis Pro + Game DAC』です。
Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TRとの明確な違いは2つ。『ハイレゾへの対応』と『DTS Headphone:X v2.0の採用』です。特にDTS Headphone:X v2.0の採用は素晴らしく、次世代のサラウンドサウンド仕様とも呼ばれているものです。サラウンド性能はこちらの方が上と言えますね。
Amazonのレビューを見る限りでは、音質・マイクの性能どちらも悪くないようです。人によって最強のゲーミングヘッドセットという方も。Logicool Astro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TRに負けず劣らず。こちらもかなりおすすめのヘッドセットですね。
キングストン HyperX Cloud Revolver S
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評判 | |
おすすめ度 |
こちらは『PS4 Slimでも差すだけでサラウンド化する、純正以外で唯一の本格サラウンドヘッドセット』として多くのユーザーに愛用されている一品です。PS4とUSBで接続するだけで、7.1chサラウンドヘッドセットとしてバリバリ使うことができます。
上記2機種と比較すると劣りますが、悪くない性能です。特にマイクの音質はかなりの高評価を得ているようですし、サラウンド性能もそこそこ。おそらく、この価格帯の中では、一番と言っていいほどの性能を秘めているサラウンドヘッドセットです。
なお、Amazonには大量のレビューが書いてありますので、そちらもかなり参考になりますよ。気になった方は、ぜひ以下のリンクからご確認くださいね。
Venom Marauder
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評判 | |
おすすめ度 |
プロゲーマーのノビ選手が推奨している、PS4対応サラウンドヘッドセット。性能もかなりのものですが、特に目立つのがコスパの高さ。PS4対応の本格サラウンドヘッドセットで1万円切りのものはこれだけですね。
Amazonでの評判もいい感じですので、とにかくコスパを追求したい方はこれ一択です。
追記: Amazonレビューを見る限り、『かなり使える!』という声と、『ノイズが走る…』という声で分かれている感じです。ノイズに関しては、
設定から周辺機器→オーディオ機器→ヘッドホンへの出力という項目を[すべての音声]にしたところ、ノイズがなくなりました。
という情報もありますので、購入の際はレビュー内容を確認してからの方が良さそうです。
とは言え、1万円切りというコスパは魅力的。コスパを追求したい方は購入を検討してみるのもアリですね。
サイバーガジェット ゲーミングヘッドセット ハイグレード
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
サイバーガジェットから出ているPS4用サラウンドヘッドセット。
一応7.1chにも対応しているので紹介しましたが、評判はあまりよくないようです。
私としてはおすすめできない商品ですが、気になった方は一度調べてみると良いかもしれません。
TaoTronics TT-EP006
性能 | |
コスパ | |
評判 | |
おすすめ度 |
TaoTronicsのPS4対応サラウンドヘッドセットです。
TaoTronicsと言えば、様々な格安のイヤホンやヘッドホン、スピーカーを出している会社。そのTaoTronicsから、ついにPS4対応サラウンドヘッドセットが発売されました。
本格サラウンドヘッドセットとまでは言えませんが、性能もそこそこでこの安さですから、本当に驚かされます。
ただ懸念点が1つ。公式サイトの紹介文ですと『USBを繋ぐだけPS4 Slimでも使える』とあるのですが、Amazonの紹介文ではPS4 Slim非対応と記載されています。
恐らく、公式サイトが正しいと思いますが、PS4 Slim持ちの方はその点ご注意くださいね。
最後に
以上が、PS4で使える7.1chサラウンドヘッドセットをまとめてみたでした。
サラウンドヘッドセットの性能は、ゲームの楽しさやゲームの勝率に大きく関わります。ぜひこの記事を参考に、あなたにあったPS4対応のサラウンドヘッドセットを見つけてくださいね!